(補章)被害者ポジションが手放せない心理
はじめに¶
「解決しようとしているように見えるのに、なぜ何も終わらないのか」¶
警察や弁護士という言葉が出てくる。 問題解決に向けて動いているように見える。 それなのに、なぜか話は終わらない。
- 解決に向かう気配が出た途端、トーンが落ちる
- 本格的な手続きに入る前で止まる
- しばらくすると、また同じ話題が蒸し返される
もし、あなたがこんな違和感を抱いているなら、 最初にお伝えしたいことがあります。
あなたの感覚は、間違っていません。
起きているのは「対応の失敗」ではなく、 不安処理の方向そのものがズレている心理構造です。
この記事で伝えたいこと¶
この記事では、自己愛性パーソナリティ障害(NPD)傾向のある人が
- なぜ「被害者ポジション」を手放せないのか
- なぜ不安を解消しない選択を繰り返すのか
- なぜ問題解決に近づくと、矛を納めるのか
を、感情論ではなく構造として整理します。
読み終えたとき、あなたは
「だから話が進まなかったのか」 「解決する気がないように見えた理由はこれだったのか」
と腑に落ちるはずです。
被害者ポジションとは何か¶
「被害者ポジション」とは、 単に被害を受けた立場という意味ではありません。
ここで扱うのは、次のような心理的位置です。
- 自分は常に正しい側にいる
- 問題の原因はすべて外にある
- 説明責任や改善は相手にある
- 自分は責められる立場ではない
この立場にいる限り、
- 自分の行動を振り返らなくていい
- 誤りを認めなくていい
- 不安の原因を内側に向けなくていい
という強力な安心感が得られます。
不安を「解消しない」不安対処¶
多くの人は、不安があると
不安を減らしたい 早く安心したい
と考えます。
しかし、このタイプの人が求めているのは
- 安心 ❌
- 被害者でい続けられる位置 ⭕️
です。
不安は「敵」ではなく「燃料」¶
被害者ポジションにいるためには、 ある程度の不安や脅威が必要です。
不安があるからこそ、
- 正義を主張できる
- 強い言葉を使える
- 行動している自分でいられる
つまり不安は、 自分を成り立たせる燃料になっています。
そのため、
不安が完全に消えてしまう解決
は、無意識に避けられます。
なぜ言葉だけが増えるのか¶
この心理構造では、 不安が高まるほど、次の行動が強まります。
- 長文の説明
- 時系列の羅列
- 記録・メモ・補足の連投
- 警察・弁護士・犯罪という言葉
一見すると「本気で動いている」ように見えますが、 実際に行われているのは
行動ではなく、安心の演出
です。
「動いている感」がゴール¶
- 相談した
- 連携した
- 伝えた
この段階で、 一時的に不安は下がります。
しかし本当に動き始めると、
- 事実の切り分け
- 当事者責任の整理
- 白黒の確定
が避けられません。
これは被害者ポジションを揺るがすため、 進みそうになるとブレーキがかかります。
被害者ムーブが止まらない理由¶
この行動は、計算ではありません。
- 嘘をついているわけでも
- 悪意があるわけでもない
多くの場合、
不安を感じる力が弱く、 認知(ストーリー)で上書きしている
という状態です。
感情を「感情」として処理できないため、
- 物語
- 正義
- 被害構造
として再構成します。
これがいわゆる
- 被害者ムーブ
- 被害者ぶる
- 被害者面する人の特徴
と呼ばれる行動の正体です。
なぜ問題解決の兆しが出ると矛を納めるのか¶
あなたが感じている違和感、
解決しそうになると急に大人しくなる
これは偶然ではありません。
解決の兆し = ゴール達成¶
このタイプの人にとってのゴールは
- 問題が終わること ❌
- 解決に向かっているという物語 ⭕️
です。
兆しが出た時点で
- 「やるべきことはやった」
- 「自分は正しい側にいる」
という安心が得られます。
そのため、それ以上進む必要がなくなります。
被害者が加害者になる構造¶
この構造が長期化すると、
- 強い言葉で相手を追い詰める
- 周囲を巻き込む
- 恐怖や不安を相手に移す
といった行動が増えます。
本人の主観では
自分は被害者
ですが、外から見ると
加害的な振る舞い
に見えることも少なくありません。
これが
- 被害者が加害者になる
- 被害者ビジネス
と呼ばれる現象につながります。
巻き込まれる人が消耗する理由¶
被害者ムーブに巻き込まれる人は、
- 誠実
- 説明しようとする
- 話し合いで解決しようとする
傾向があります。
しかしこの誠実さは、
不安処理の燃料
として消費されます。
説明すればするほど、 相手の物語は強化され、 あなたは消耗していきます。
だから「無反応」が効く¶
無反応は冷たい態度ではありません。
被害者ポジションを維持する物語に、 参加しないという選択
です。
- 正論を言わない
- 説明しない
- 訂正しない
ことで、
不安を相手に移す手段
を断ちます。
すると、被害者ムーブは 維持できなくなります。
まとめ¶
- 不安を解消したいわけではない
- 被害者ポジションを失いたくない
- 解決は無意識に回避される
- 言葉だけが増え、行動は止まる
あなたが感じていた
「何かがおかしい」
という感覚は、 非常に健全な認知です。
この構造に気づいた時点で、 あなたはすでに
巻き込まれる側 → 見抜く側
に立っています。
次に読むべき記事¶
被害者ムーブに対して、 どこまで無反応でよいのか、 実践レベルで整理しています。
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