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警察・弁護士に提出できる証拠のまとめ方
― テンプレート&チェックリスト付き ―

SNSで誹謗中傷を受けたとき、証拠をどうまとめればいいのか?
本記事では、警察・弁護士に提出できる形式での証拠整理方法を
テンプレートとチェックリスト付きで紹介します。

⚠️ 本記事は一般的な情報提供です。
事件性の有無・被害届の受理可否などは、個別に弁護士または警察にご確認ください。


📘 1. なぜ「証拠のまとめ方」が重要なのか

警察や弁護士に相談する際、内容の整理と信頼性が最も重視されます。
同じ投稿でも、まとめ方によって印象が大きく変わります。

💬 「感情的な訴え」よりも、「整った資料」のほうが真剣に扱われやすいのです。

良い証拠整理のポイント

  • 日付・URL・発言内容が一目でわかる
  • 投稿順に並んでいて、被害の流れが読み取れる
  • 改ざんの疑いがない(PDFなどで固定されている)

📂 2. 証拠フォルダのまとめ方(かんたんな整理例)

証拠は「時系列で」「わかりやすく」並んでいるだけで、第三者にとって確認しやすくなります。
特別なフォーマットは不要です。次のようにフォルダを作っておくだけで十分です。

証拠まとめ(2025年11月1日)/
├── 投稿一覧.csv … 投稿の日付・URL・内容のメモ
├── 証拠画像/ … スクリーンショット(001.jpg、002.jpg など)
├── PDF記録/ … 投稿をPDFで保存したもの
├── 被害メモ.txt … 体調・感情・出来事を簡単にメモ
└── 相談記録.txt … 相談先・対応履歴など

💡 「誰が見ても時系列で理解できる」ことがポイントです。
日付のフォルダを増やしていく形でもOKです(例:2025-11-012025-11-02など)。

📘 補足説明

  • 投稿一覧.csv:ExcelやGoogleスプレッドシートでOK。「日付・URL・内容」を1行ずつ入力。
  • 証拠画像/PDF記録:投稿やDMを削除される前に保存。ファイル名に番号をつけると整理しやすい。
  • 被害メモ.txt:体調や気分の変化などを簡単に記録。後で医師や弁護士に説明しやすくなります。
  • 相談記録.txt:警察や弁護士、家族などに相談した日時と内容をメモ。対応履歴として役立ちます。

🧠 形式よりも「整っている印象」が大切。
感情的な文章より、“客観的に見える形”が信頼されます。


🧩 3. 提出用テンプレート(概要レポート)

被害状況を1ページでまとめる書式例です。
Word/PDFどちらでも利用できます。

──────────────────────────────
【提出先】○○警察署 生活安全課
【氏名】(被害者)山田花子
【連絡先】電話:090-XXXX-XXXX/メール:XXXX@example.com

【相談日時】2025年11月1日

【被害内容】
X(旧Twitter)において、@example(表示名:A氏)より
以下の投稿を含む誹謗中傷・侮辱・脅迫と思われる言動を受けた。

・2025年10月25日:「気持ち悪い」「死ね」などの投稿(投稿URL添付)
・2025年10月27日:同内容の引用RTによる拡散(URL添付)

【影響】
・精神的ショック・不眠・業務集中困難
・家族や職場への迷惑が生じている

【添付資料】
・投稿PDF(全12件)
・CSV一覧
──────────────────────────────

🧠 文字量よりも、「客観的・簡潔」がポイントです。


📊 4. 投稿一覧(CSV)記入例

No 投稿日時 投稿URL 投稿内容(抜粋) 被害区分
1 2025/10/25 21:40 https://x.com/example/status/123456 「気持ち悪い」「消えろ」 名誉毀損
2 2025/10/27 10:22 https://x.com/example/status/123789 「あの人は嘘つき」 信用毀損
3 2025/10/28 19:10 https://x.com/example/status/124001 引用RT「晒し注意」 侮辱

⚖️ 5. 名誉毀損・侮辱罪の線引き早見表

区分 法律上の定義 典型的な投稿例
名誉毀損罪(刑法230条) 事実を摘示して社会的評価を下げる 「○○は詐欺をしている」
侮辱罪(刑法231条) 事実ではなく抽象的な侮辱 「バカ」「死ね」「無能」
脅迫罪(刑法222条) 生命・身体・名誉・財産への害を告知 「家まで行く」「消してやる」
業務妨害罪(刑法233条) 虚偽情報などで業務を妨げる 「○○の店は不衛生だ」とデマ投稿

⚠️ どの罪に該当するかは、警察・弁護士が最終判断します。
被害者は「事実を整理して伝える」ことに集中しましょう。


📋 6. 提出チェックリスト

以下の項目を確認すれば、すぐに相談できる状態になります。

□ 投稿内容をすべて保存した(PDF or 画像)
□ URLと日時を一覧にまとめた
□ 被害内容を1ページに整理した
□ 自分の感情メモを付けた(不眠・恐怖・体調変化など)
□ 第三者に共有済み
□ データをクラウドにバックアップした

💡 7. 相談先リンク集(日本国内)

区分 機関 内容
警察 警察庁 サイバー警察局 誹謗中傷や脅迫などネット犯罪の相談
法務省 インターネット人権相談受付窓口 誹謗中傷・差別など人権侵害の相談
総務省 違法・有害情報相談センター ネット上の違法・有害情報の相談
法律支援 法テラス 誹謗中傷被害に関する法律相談(条件あり)
民間団体 誹謗中傷ホットライン(SIA) 誹謗中傷の削除依頼サポート

🧭 8. まとめ:証拠を「整理する力」があなたを守る

  • 感情的な説明より、「整った資料」を出す
  • すべての投稿に 日時・URL・内容 を添える
  • AI分析やPDF化で 改ざん防止と客観性 を高める
  • 提出時は 1ページ要約+添付資料一式 が理想

💬 あなたの冷静な準備が、真剣に取り合ってもらえる鍵です。


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